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『ボロボロの子猫①』

ツマが気付いた異変
子猫のお尻の左側、シッポの下辺りがプックリ腫れていたのです。毛は抜け落ち、赤くただれていました。僕は急いで子猫を病院に連れていきました。


傷跡
先生は子猫を見るなり眉をひそめました。
僕は先生に尋ねます。
「いったい原因は何なんでしょうか?」
「患部をじっくり観察したあと、先生は答えました。
「おそらく母猫に噛まれたんでしょう。その傷口にばい菌が入っちゃったんですね」

膿みを出せるだけ出して、キレイに消毒してもらいました。しかし、この一回では終わらないとのこと。子猫用に小さく砕いた飲み薬と患部に直接塗る軟膏をもらい、家に帰りました。


子猫の名前
家に帰ってツマに薬の説明をしたあと、僕は切り出しました。
「ずっと考えてたんだけどさ、この子の名前。”ユウ”ってのはどう?」
「いいじゃん!いいじゃん! どんな意味があるの?」

傷1
傷2
傷3
傷4

「ユウは漢字で書くと、勇気の勇。勇敢の勇だよ」


次に続きます。

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